久々に更新しました。 今回は、電子工作etcさんのDC DC昇圧コンバーターを作ってみました。
キットでは無く自作です。PICでduty値を変えて昇圧するスイッチングタイプの
コンバーターです。atendoさんも 昇圧型のDC DCコンバターを出してるんですが、
DC200Vで10mA程度しか取れず安定性が悪く電圧が下がって行くみたいです。
今回のタイプは電圧検出して出力電圧を安定化してますので電圧変動が無いのが利点です。
制御回路はPIC 16F88を使ってます。一般的なPICなので入手しやすいと思います。
問題は MOS FETです。入手出来る所は少ないかもしれません。扱ってる店もあるので探すしか無さそうです。
それと 2SK2543(廃番品)を4パラで接続してるので12V入力でDC220V 100mAまで
出力があります。それ以上にするには6パラとか増やしていけば、まだ電流が取れると思います。
MOS FETは手持ちの代用品を使ってたので作者のHPの2sk2382を使えば まだ出力が取れる
と思います。このタイプも廃番品のようで互換品を秋月電子で扱ってるようです。実は最初は
互換品のFETで実験したのですが、4個も壊してしまいスイッチング用のコイルを焼いてしまいました。
なので使用には注意が必要です。今回使ってる2sk2543は壊れにくいので採用しました。


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220V電球5Wを2個 並列に繋いで 約 10Wの負荷テストをしてます。出力電圧は210Vです。



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内部写真です。放熱板が小さいです。220V 100mAで連続で使うには小さく結構熱くなりますので
大きい放熱板が要るようです。用途ですが、やはり真空管のB電圧になると思います。
これだけ容量があればミニ真空管メインAMPにも使えそうです。やはり真空管式は
音も 柔かい音がします。気になるノイズも入ってませんでした。
ただ無負荷だと500Vくらいになり制御も利いてないので負荷をかけるかHOLDスイッチがあるので
duty値を固定する必要があるのが難点です。

参考 URL 電子工作etc

追記

真空管アンプ等で内蔵型にするには初期値がデフォで100Vなので、プログラムで値を変えれば
良いと思います。それと真空管のヒーターが温まるまでプレート電流が殆ど流れないので
タイマー回路などでコンバーターの電源を遅らせてONにする回路を入れたら良いかもしれません。
内蔵にするならLCDモジュールと設定SWは不要なので省略する事が出来ます。電圧の値を変えたい場合は
あった方が良いのですが決まってれば動かす必要が無いのでプログラムの変更だけでOKです。
色々実験してみると面白いかもです。